まっけんへ
夏生まれなのに、ぜんぜん夏っぽくない。
ぎりぎり夏の風鈴、とか 笑
扇風機や、エアコンのような強制力はいっさい持ち合わせていないにもかかわらず、いるだけで場の空気が変わる。
変わると言うか決定づける、そんな支配力を持っている。
一生のつきあいになるなんて思いも寄らなかった、初めて話しかけたあの日。
僕はなんて君を呼んだんだろう。
益田くん、それとも最初からまっけんと呼んだんだっけ?
同じクラスになったことも、喋ったことすらもなかった、まだあどけない少年同士。
…どうやって誘ったら、バンドメンバーになってくれるだろう…
めちゃくちゃ緊張してたんだぜ、実は。
まっけん、誕生日おめでとう。