浅井へ
いつだって僕に大人の世界を見せてくれた。
酒だって、煙草だって浅井を真似るように始めたんだ。
もちろん悪さばかりではなく、大人の男としての振る舞いだってそう。
今になって思えば、ずっと僕の手本、いや憧れだったのかもしれない。
浅井との出会いは、お互いがまだ赤ん坊の頃。
かわいい孫の浅井を連れたお婆ちゃんが、近所に住む僕の母のところによく遊びに来ていたらしい。
二人とも女だてらに煙草を吸っていたので気が合ったのかもしれない。
ところが、もちろん幼稚園も小学校も同じなのにクラスはずっと別。
それでも常に身近に感じていたのは、幼なじみならでは、と言ったところか。
そんな二人が、代々木中学の一年五組で初めてクラスメイトに。
当時の僕は、アメリカのロックバンドKISSのLOVE GUNに衝撃を受けてドラムにめちゃくちゃ興味を持った —— ただ単に興味があるだけの —— 少年で、そんな僕に浅井は「バンドやるんだけど、ドラムやらない?」と事もなげに言ったんだ。
僕も僕で「いいよ。」って 笑
そんな一言二言で、その後の人生の全てが決まっちゃったんだから不思議だよなあ。
そして中二・中三では、また違うクラスに。
あの一年…なんだよね。
浅井がいなければ音楽も、今の暮らしも、
おそらく僕の全てはなかっただろう。
誕生日おめでとう。
上手く伝えられないんだけど、すごく嬉しいんだ、こうして誕生日を祝える事が。
これからもお互い、噛みしめるようにゆっくり歳を重ねて行こうぜ。
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イリちゃん
1965年12月30日生まれ
血液型:B型
身長:168cm
体重:54kg
大切なもの:家族
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