2003.03.21(Fri)
戦場のピアニストを見ました。
ナチス支配下のユダヤ人ピアニスト“シュピルマン”の逃亡生活を軸に、戦争という理不尽な行為に対するメッセージを込めた作品で、以前見たシンドラーのリストより更にズシリと胸に突き刺さる映画でした。
話しの中で、逃亡を続ける主人公のシュピルマンが見る廃墟と化した生々しい町の映像が目に焼き付いたまま映画館の外に出ました。
春とはいえまだ肌寒い渋谷の、それでも楽しげに交差点を行き交う人の波に飲み込まれた瞬間、思わず涙が出そうになりました。
それは単純に映画に対する僕のココロの反応なのか、あるいは確かに自分が2003年の東京に生活しているという安堵感からだったのか、今でもよくわかりません。
僕が生まれよりもずっと以前、この東京も一度廃虚になったんだ...そう考えると無言にならざるを得ませんでした。
2003年3月20日、また戦争が始まってしまいました。
いったい何が悪いのか?誰が得をして誰が損をするのか?いったいどれだけの血と涙が流されるのか...
情報化社会の中で様々な事情を知りつつも無力な僕は言葉を詰まらせてしまうだけです。
とても優しく穏やかな義祖母から、むかし戦争が終わったあと生活のために背中に野菜をしょって東京に売りに出てきたときの話しを聞かされたことがあります。
いつか僕に子供ができて大きくなったとき、もう義祖母はいないかもしれまん。そうしたら僕がその話しを子供に聞かせてあげようと思っています。
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イリちゃん
1965年12月30日生まれ
血液型:B型
身長:168cm
体重:54kg
大切なもの:家族
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