バンド結成34周年メッセージ(入佐竜一)
■ 入佐竜一 ■
「春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
メンバー全員が49歳になって迎える、バンド結成34周年。
49歳は、あけぼの(夜明け前)って感じじゃあない。あけぼの…19歳とか。
「秋は夕暮れ。
夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。」
夕日が差し込み、山の端がとても近くなっているとき、烏が寝床へ帰ろうと、三羽四羽、二羽三羽と飛び急いでいる様子さえしみじみと感じる。
秋はそんな夕暮れが良い、と書かれた清少納言の枕草子。
暮れ行くことさえしみじみと味わいながら、49歳の男として上手に枯れていけたらカッコいいよなあ。
好きな音楽を、大切な仲間とただただ楽しみながら。